就活の自己分析は時間の無駄なのか?

2014/06/16(月)

「就活の自己分析は時間の無駄だ」と書かれている記事を読みました。

学生が真剣に取り組んだ自己分析が、ほかの学生と一線を画するほどのオリジナリティに溢れていることはまずないからです。有名な大会で成果を残しているなど、誰もが実績として認めて数値化できるようなものでない限り、企業にとって学生の経験や実績は魅力的ではないのです。

就活のエントリーシートは丹念にコピペしろ!自己分析も時間のムダ!

いや、そんなことはないです。自己PRとは、過去の実績を自慢するためのものではありません。自己PRでは、自分の過去の経験から、何を考えてきたか、どのように問題に取り組むのか、経験から何を学んだかを語るものです。結果だけでなく、そのプロセスや副産物についても語りましょう。

例えば、逆に企業を選ぶときに、売上一位とか時価総額一位とかナントカランキング一位の会社だからいいと判断するでしょうか。実績も大事かもしれませんが、どうやって売り上げを上げてるかとか、どういうポリシーかというのも大事なはずです。結果だけでなくプロセスも重視するというのは、学生が企業を選ぶときも、企業が学生を選ぶときも同じです。

エントリーシートに記入するアピールポイントになりそうな経験や実績がないなら、「私は学生の頃は、サークル活動やアルバイトに没頭して、勉強もほとんどしませんでした。今後は悔い改めて、社会に出たら人の役に立てるようになりたいと思います」と謙虚な姿勢を打ちだしたほうが、好感度ははるかにアップします。

いやいや、没頭したサークル活動やアルバイトの話をすればいいでしょう。何におもしろみを感じるのか、どうやって課題と向き合ってきたかなどを聞けば、その学生が就職した後の姿、どう働くのかを面接官が想像しやすくなるでしょう。わかりやすい実績があれば話はしやすいですが、実績がなくとも自己分析はする必要はありますし、企業によってニュアンスの微修正が必要になる場合もあります。

面接でも絶対に聞かれる質問なので、どのエピソードをどうやって話すかは、事前に整理して頭に入れておいた方がいいでしょう。