エントリーシートの歩き方

2012/06/10(日)

エントリーシートとは、学生が大学でしてきたことや志望動機などを書いて、企業に提出する書類のことです。企業によっては紙ではなく、ネットで提出させることもあります。

エントリーシートって何を書くの?

エントリーシートで聞かれる質問は、基本的に次の2つです。

・自分がどんな人間なのか(自己紹介、自己PR)
・なぜその会社で働きたいのか(志望動機)

これ以外にも聞かれることはありますが、この2つは重要で、必ず聞かれる質問です。

自己紹介や自己PRでは、自分の長所や今までの経験、学習してきたことなどをアピールします。ただ結論をいうだけでなく、具体的なエピソードを交えて答えるとよいでしょう。そうすると、説得力のある文章になります。

志望動機は、なぜその企業に興味を持ったか、その企業でどんな仕事をしたいか、自分のどんな力を活かせるかなどをまとめます。自己紹介で述べた、今までの経験などと関連があると、より志望した理由が理解されやすくなります。

直接的に、「自己PRは?志望動機は?」とは聞かれないかもしれません。しかし、どの質問も、この2つにまつわることを聞かれるはずです。それが企業にとって聞きたいことだからです。事前に、この2つの質問に対する考えをまとめておけば焦らずにすみます。

どうやって、エントリーシートを書くの?

エントリーシートでは、いろんな質問に、400字や800字で答えさせることが多いです。そのたびにどのように書くかを考えていると、時間がかかってしまいます。特に、たくさん企業を受けていると、エントリーシートだけで疲れ果ててしまいます。

上で述べたように、自己PRと志望動機は、どこの企業でもきかれます。ですので、ある程度事前準備をすることができます。志望動機は企業によって変わってきますが、自己PRはある程度使いまわせるはずです。

まずは、結論を端的に表す表現を考えてみましょう。そして、その結論が具体的にわかるエピソードを挙げていきましょう。例えば、自分の長所が何かを考えてみます。もし、「行動力がある」というのであれば、それを表す具体的な過去の経験を挙げていきます。その中で一番象徴的なものを選んでいきます。

具体的なエピソードも、流れのポイントを整理しておきましょう。はじめはこうだった、しかし、あるきっかけがあって、結果こうなった、というように、時系列にポイントをまとめます。

こうして骨組みを作っておくことで、いろんな長さの回答に対応することができます。短い時には、骨組みをほとんどそのまま使えばいいし、長い時には、部分的に細かい説明を付け加えることで対応できます。骨組みを作ることで、どんな長さが要求されても、あまり時間をかけずに対応できるようになります。

どうやって、エントリーシートを提出するの?

紙のエントリーシートは、説明会で配布されたり、企業のホームページからフォーマットを印刷して入手することが多いです。いきなり書くのではなく、練習用にコピーをとって、まずはコピーした用紙に書くことをお勧めします。

ネットで答えるときは、就活サイトや企業のホームページ、企業からのメールなどで指示があります。就活サイトや企業が用意した採用ページから答えることが多いです。

紙で答える場合も、ネットで答える場合も、回答の内容は控えをとっておきましょう。後日行われる面接では、面接官はこの提出したエントリーシートを見ながら、質問してくるかもしれません。日数がたってしまうと、何を書いたか忘れてしまうこともあるので、控えをとっておけば安心です。

提出は、かならず期限を守りましょう。紙の場合は、郵送する必要があるので、締め切りの数日前に出さないといけません。ネットの場合は、締め切り直前はサーバーが混みあうことがあります。パソコンの調子が悪くなって提出できないなんてことも起こるかもしれません。人事の方に連絡すれば対応してくれるかもしれませんが、あまり印象はよくないでしょう。余裕を持って提出しましょう。

エントリーシートは、選考の一つです。エントリーシートで落とされることもあります。選考はもう始まっているんだ、ということを理解し、よく考えて書きましょう。

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