年齢算 文字を使わずに解く

2008/10/18(土)

二人の年齢に関する問題が年齢算。
さっそく例題をみてみよう。

例題
父は33歳で、その息子は今6歳である。
父の歳が息子の歳の4倍になるのは何年後か?

このような年齢の問題で注目すべきことは、
歳の差はいつまでたっても変わらない、ということ。
つまり、今33-6=27歳の差があるので
1年後も10年後も30年後だって
やっぱり27歳の差があることに注目します。

これは当たり前のことですが、
この問題を解く上ではとても大事。

で、父の年が息子の歳の4倍になるのがいつか?
を考えるのですが、
さっきも言ったとおり年齢の差は、つねに一定。
なので、年齢の差がこの問題を解く鍵です。

父の年が息子の歳の4倍になったときの
父と息子の年齢の差を考えてみます。

父の年齢は、息子の歳の4倍なので
父の年齢-息子の年齢=息子の年齢×3
になります。

息子の年齢をxとおけば
4x-x=3x
となることからもわかります。

年齢の差は27歳で一定。
しかも、父の歳が息子の歳の4倍になったときは
年齢の差は、息子の年齢の3倍。
ということは
27歳=息子の歳の3倍なので
息子が9歳の時に、父親の歳が息子の4倍になるとわかります。

実際、息子が9歳なら、父親は36歳で、ちゃんと4倍になっています。

だから答えは9-6=3で3年後。

年齢の問題は、差が一定であることを使えば
とけることがわかったと思います。

類題
ローソクAとローソクBの二つに同時に火をつけた。
ローソクAは25cm、ローソクBは9cmである。
ローソクAの長さがローソクBの長さの5倍になる時、
ローソクAの長さはどれだけになっているか?
ただし、ローソクが短くなる速さは等しいとする。

年齢の話ではありませんが、
ローソクの短くなる速さが等しいので、
二本のローソクの長さの差は、常に等しい。
これを使うのは年齢の時と同じですね。

ローソクAとBの長さの差は16cm。
AがBの5倍の時、
Aの長さ-Bの長さ=Bの長さ×4。
よってBの長さの4倍が16cmなので
Bの長さは4cm。

ローソクBが5cm短くなった時なので
AがBの5倍になったときのAの長さは
25-5=20cmとなります。
よって答えは20cm。

このように年齢の問題だけでなく
差が常に一定なら、そのことを利用すれば問題は解けます。

次回は、文字を使った解きかたを紹介します。

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