内定と内々定の違いは何か?

2013/03/27(水)

一般的に、就職活動は「内定」をもらうのが目的ですが、企業によっては「内々定」という表現をつかったりします。

内々定は内定よりもレベルが低い気がしますが、実際には同じものとして使われています。

細かい違いをきちんと書くなら、内定誓約書などの書類を書いて成立するのが内定で、そういう書類を書かずに「来年から一緒に働きましょう」などという口約束をするのが内々定です。

どちらにしても、採用することが決まったということなので、内定でも内々定でも気にすることはありません。

違いがないのに、なぜ内々定があるの?

わざわざ、内々定という表現をするのは、「内定をあまり早く出さないようにしよう」というルールがあるからです。

日本経済団体連合会(略して、経団連)という組織があります。これは代表的な企業が集まっている団体です。この組織が、内定を出すのは「卒業・終了学年の10月1日以降とする」(『採用選考に関する企業の倫理憲章』)というルールを定めています。

このルールは法的拘束力はなく、破ったとしても訴えられることはありません。しかし、多くの企業はこのルールを守っているため、表面上10月1日より前に内定を出さないようにしています。そのため、内定とはいわず、内々定という言い方をしています。

ただし、内々定は実質的に内定と同じなので、このルールは形骸化してしまっています。

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