当座貸越との違い
今回はコミットメントラインに似た商品、当座貸越を紹介します。
当座貸越とは、当座預金をある限度額までマイナスにできるというもの。
普通できませんよね。
通帳に書いてある額より多く引き出そうとしても無理。
それが当座貸越では、できます。
当座貸越を利用するには、当座貸越契約を結んでおかなくてはいけない。
その時には担保が必要です。
好きな時に好きなだけお金を借りれる、ってのはコミットメントラインと一緒
(もちろん、限度はあります)。
で、違いはさっき出た「担保の提出」。
もし借りたお金を返されなくなったら困るので、
返されなくなった時にお金の代わりに提出するもの、
それが担保。
普通は土地などですが、
最近は、担保を取らずにお金を貸すことも増えてきました。
昔、土地の値段が上がり続けるとみんなが思い込んでた頃、
銀行は無理な融資をしていました。
実際の担保の金額よりもずいぶん多いお金を融資したり、などなど。
ところが実際には土地の値段は上がり続けるわけもなく、
気付いた時には銀行は不良債権を抱えることになる。
このとき、銀行はとても痛い目にあったので
最近は担保だけに頼ることは前よりも少なくなりました。
担保の代わりに、コミットメントラインでは契約する時に手数料を取ります。
コミットメントフィーと言ったりするんですけど、
それが結構高額らしい。
銀行にとってのメリットはこの高額な手数料なんです。
銀行としては、いつどれだけ企業から融資の要請があるかわからないので、
手数料を高くとらないとバランスが取れないんでしょうね。
実はこの高額な手数料が違法ではないか?といわれてたときがありました。
次回ではこのコミットメントラインの違法性について話したいと思います。
タグ: コミットメントライン, 不良債権, 当座貸越, 手数料, 担保
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