デリバティブことはじめ

2008/10/25(土)

株やローン、外国為替などを聞いたことはありますよね。
これらは銀行とか証券会社などの金融会社が扱う商品。

その金融商品に「デリバティブ」っていうものが、最近結構出てきました。
「天候デリバティブ」など、ニュースに出ることもあるので
聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
このデリバティブってのがどういうものかをここで説明したいと思います。

ただ、デリバティブっていろんな種類があって
しかもどんどん複雑になっていってるので、
とりあえず簡単な例でイメージをつかんでみます。

今めっちゃ人気のあるアイドルがいたとします。
で、そのアイドルのポスター(限定品)を持ってる人がいました。
このとき、「このポスターを売ったら高く売れるぞ!」と思い、
あなたは、ポスターを持っている人に
「そのポスターを売ってくれ」といったとします。

もし、この時、こういわれたらどうしますか?
「半年後、5千円で売ってあげよう」。

今、その限定物のポスターを他の人から買ったら確実に5千円より高い。
でも、それは今だけで、半年後にはそのアイドルの人気は落ちてるかもしれない。
もし、人気が落ちていたら半年後に5千円で買うと損することになる。
さぁ、半年後に買う約束をするか?しないか?

この話はデリバティブに通じるものがあります。
それはどの部分かというと
「『将来』の時点で商品を売買することを、『今』の時点で約束する」ってところ。
上の話でポスターを買うことになったら、
実際にポスターを買うのは「今」じゃなくて「半年後」の話ですからね。

上で見た話では約束(=契約)した時にはポスターとお金のやり取りはない。
直接ポスターを売ったり買ったりするのではなくて
「ポスターの売買」から派生的にでた契約です。
こういう「直接商品を扱わずに派生的に出た商品」のことを
デリバティブ(「派生的」という意味)といいます。

デリバティブのイメージがわきましたか?
実際にどんな例があるのかもっと具体的な例を見たほうがわかりやすいですよね。
もっと具体的なデリバティブの話はまた次回以降で。

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