食塩水 ~食塩水を入れ替える

2008/10/18(土)

最後に二つの食塩水を入れ替える場合を見て終わります。

例題
食塩水A:100g、10%
食塩水B:200g、4%とする。
今、Aから40gとりだして、Bに入れてよくかき混ぜ、
その後、Bから60gとりだして、Aに入れてよくかき混ぜる。
このとき、Aの濃度はいくらになっているか?

まずは順を追って解いていきます。
濃度は食塩の量、水溶液の量がわかれば求められます。
入れ替えた後のAの濃度を求めるには
Bから取り出した食塩水に食塩がどれだけ入っていたかを
求めなければいけません。

Bから取り出した食塩水について考えてみます。
Aから取り出した40gにはどれだけの食塩が入っていたかというと
濃度が10%だから
40×0.1=4g。

もともとBには
200×0.04=8g
の食塩が入っていたので、AからBに食塩水をうつした後のBは
水溶液240g、食塩12g
よって濃度は
12÷240×100=5%
となります。

その後にBから取り出した60gには
60×0.05=3g
の食塩が含まれています。

よってAの食塩水の量は
100-40+60=120g、
そこに含まれている食塩の量は
10-4+3=9g、
よって濃度は
9÷120×100=7.5%
と求められます。
これが答えとなります。

変な解き方

これで求めてももちろん正解だが、
ここでもちょっと変わった解きかたをしよう。
これは途中の濃度を求めずに、最後の最後で一気に片付けるやり方です。
意味不明なら読まなくてもかまいません。

さて、食塩水をAからBにうつした後のBのことを新Bと呼び、
移す前を旧Bと呼ぶことにします。

新Bは、A40g、旧B200gの計240g。
新B60gをAに移し変えるのだが、
この60gは新B全体の4分の1。
なので、この60gの内訳は
A10g、旧B50gです。
それぞれも4分の1になるわけです。

これを再びAに戻す。
A60gのところへ「A10g、旧B50g」入れると考えれば、
結局A70g、旧B50g混ぜるのと同じ。
これに食塩は
70×0.1+50×0.04=9g
含まれています。

よって求める濃度は
9÷120×100=7.5%となります。

前半の解き方は、とりあえず何でもかんでも求めて行くやり方。
時間はかかるが、順番に行っていくのでわかりやすいと思います。
後半の解き方は、あくまでも元の水溶液を基準にして考えるやり方。
こっちのほうが少しわかりにくいかもしれません。
どちらにしろ、わかりやすい方法で解いてください。

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