仕事算 一日の仕事量に着目
仕事算とは次のような問題のことです。
A君とB君が草むしりをすることになった。
A君が一人ですると6日、B君が一人ですると12日かかるとする。
この二人が同時に草むしりをすると何日かかるか?
ここでは一日にする仕事量に着目してみます。
A君一人で6日かかるのだから、
A君一人で一日にする草むしりの量は全体の6分の1。
同様に考えれば
B君一人で一日にする草むしりの量は全体の12分の1。
ということは、二人で一緒にした場合の一日にする量は
1/6+1/12=1/4
です。
二人で一日にする草むしりの量は全体の4分の1。
よって、草むしりを全部終えるには4日かかることがわかる。
なので答えは4日となります。
全体を勝手に決めてみる
この仕事算では、「全体でどれだけの仕事をしないといけないか」は
わからなくても解ける、という特徴があります。
全体の仕事量はこの問題では関係がないのです。
これは逆に言えば、勝手に全体の仕事量を決めてしまっても解ける、
ということをあらわしています。
どういうことか、もう一度考えてみます。
60㎡の草むしりをすると「勝手に」決めます。
A君は一日で
60÷6=10㎡、
B君は一日で
60÷12=5㎡
草むしりをすることになります。
ということは二人ですれば15㎡。
なので二人でかかる日数は
60÷15=4日。
上で出した答えと一緒ですね。
別に60㎡でなくてもよい。
1でも100でも、1000000でも大丈夫。
60にしたのは、割り切れる数を適当に持ってきただけだ。
この数字に、特に意味はありません。
こうして、全体の仕事量を勝手に決めても解けます。
分数が苦手なら勝手に決めて解くほうがよいかもしれません。
なぜ勝手に決めてもいい?
ちなみに、なぜ全体の仕事量を勝手に決めてもいいか、について
少し解説しておきます。
全体の仕事量をxとする。
Aの一日でする仕事量はx/6、
Bの一日でする仕事量はx/12となります。
よって二人では
x/6+x/12=x/4
となります。
なので、二人で何日かかるかというと
x÷(x/4)=4日。
よって4日とわかります。
最後の式でxは消えるので全体の仕事量が関係しないのがわかります。
だから、勝手に決めたとしても答えは変わらないのです。
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