仕事算 一日の仕事量に着目

2008/10/18(土)

仕事算とは次のような問題のことです。

例題
A君とB君が草むしりをすることになった。
A君が一人ですると6日、B君が一人ですると12日かかるとする。
この二人が同時に草むしりをすると何日かかるか?

ここでは一日にする仕事量に着目してみます。

A君一人で6日かかるのだから、
A君一人で一日にする草むしりの量は全体の6分の1。
同様に考えれば
B君一人で一日にする草むしりの量は全体の12分の1。

ということは、二人で一緒にした場合の一日にする量は
1/6+1/12=1/4
です。

二人で一日にする草むしりの量は全体の4分の1。
よって、草むしりを全部終えるには4日かかることがわかる。
なので答えは4日となります。

全体を勝手に決めてみる

この仕事算では、「全体でどれだけの仕事をしないといけないか」は
わからなくても解ける、という特徴があります。
全体の仕事量はこの問題では関係がないのです。

これは逆に言えば、勝手に全体の仕事量を決めてしまっても解ける、
ということをあらわしています。
どういうことか、もう一度考えてみます。

60㎡の草むしりをすると「勝手に」決めます。
A君は一日で
60÷6=10㎡、
B君は一日で
60÷12=5㎡
草むしりをすることになります。

ということは二人ですれば15㎡。
なので二人でかかる日数は
60÷15=4日。
上で出した答えと一緒ですね。

別に60㎡でなくてもよい。
1でも100でも、1000000でも大丈夫。
60にしたのは、割り切れる数を適当に持ってきただけだ。
この数字に、特に意味はありません。

こうして、全体の仕事量を勝手に決めても解けます。
分数が苦手なら勝手に決めて解くほうがよいかもしれません。

なぜ勝手に決めてもいい?

ちなみに、なぜ全体の仕事量を勝手に決めてもいいか、について
少し解説しておきます。

全体の仕事量をxとする。
Aの一日でする仕事量はx/6、
Bの一日でする仕事量はx/12となります。
よって二人では
x/6+x/12=x/4
となります。

なので、二人で何日かかるかというと
x÷(x/4)=4日。
よって4日とわかります。
最後の式でxは消えるので全体の仕事量が関係しないのがわかります。
だから、勝手に決めたとしても答えは変わらないのです。

タグ: , , , ,