株主を意識する企業

2008/10/25(土)

今回は企業がストラクチャードファイナンスを利用するようになった
背景について書いていきます。

最近は株を売買する人が増えてきた。
日本人でなくても日本の企業の株を買う、ということも増えてきています。
こういう株を買う人たちは、
企業の収益性や安全性をチャックします。

安全性というのは、
簡単に言えばお金のやりくりに苦労してないか？ってこと。
たくさん利益上げてたとしても借金だらけだと安全とはいえませんね。

つまり株主を意識する企業にとっては、
負債を増やすことなく資金を調達し、利益を上げる経営をしたい、
となります。

だからストラクチャードファイナンスが利用される。
プロジェクトファイナンスでは、新しいプロジェクトを立ち上げる際、
専門会社を作ってそこが借金を背負う、ってことになっていました。
セキュリタイゼーションは、債権を証券化して売ることで
将来はいってくるはずの資金を今のうちから得る、というものでした。
どっちにしても会社にとっては借金せずに資金が入ります。

株主に対する数字のマジックのような気もするけど、
それだけ企業は株主を意識するようになったっていうことだと思います。

ストラクチャードファイナンスが利用される背景には
株主に対する安全性のアピールってのもあったわけです。

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