面接の歩き方
就職活動における「面接」とは、企業が学生と会って、学生のことや志望動機などを聞くことです。はじめのころに、集団面接やグループディスカッションが行われることがあります。内定が出るまでに、一般的に3~4回くらい面接が行われます。
面接って何をするの?
面接でよく聞かれることは、自己PRと志望動機について、です。これらはエントリーシートでも答えたはずです。ですので、エントリーシートに書いたことと矛盾しないように面接で答えましょう。
エントリーシートを提出してから面接までには、ずいぶんと時間があります。その間に、考えを深めたり、さまざまな情報を得たはずなので、それらを使って内容を膨らまして答えましょう。
これ以外には、学生時代に何をしていたか、どんなことを学んだか、何を研究しているか、などの学生時代のことがよく聞かれます。特に、理系院生の場合には、研究内容が聞かれることが多いです。理系の研究内容をいうのは難しいですが、その研究はどんなところに応用されるのか、その研究が何を目指しているのか、などをおりまぜてわかりやすく伝えましょう。専門用語がたくさん出てくる説明はやめましょう。
他には、将来の夢や理想像などを聞かれることもあります。最近気になるニュースなどを聞いて、社会に対して興味を持っているかなどを問われることもあります。
そして、面接の最後によく聞かれるのが、「何か質問はありますか?」という質問を聞かれる質問です。これはいろんな企業で聞かれるので、事前に用意しておきましょう。できれば、他の企業でも使えるものを一つくらい用意しておきましょう。例えば、仕事に対する心構えは?とか、ビジネスマンに一番必要だと思う能力は?などという、誰にでも使えるものを一つ用意しておけば焦りません。
逆に、調べたらすぐにわかるようなことを聞くのは、やめましょう。そのためには、事前に企業のサイトを見ておくなどの下準備をしておきましょう。調べたけどわからない、もっと詳しく知っておきたい、ということを質問しましょう。
集団面接ってなんなの?
面接は、基本的に学生が一人で、面接官が一人かそれ以上、ということが多いのですが、はじめのころに、複数人の学生と面接が行われることがあります。まだ学生をしぼっていない時に、学生一人ずつ会うのは時間がかかりすぎるために、こういう形式がとられます。
集団面接では、面接官が一つ質問をして、「それでは、そちらの方から順に答えていってください」というようなスタイルがとられます。このとき、自分が言おうと思っていたことを他人に先に言われてしまうこともありますが、焦ることなく思うとおりに答えましょう。
例えば、自己PRでアルバイトの話をしようと思っていたら、先の人がアルバイトの話をしてしまったということもあるでしょう。しかし、まったく同じ経験をするなんてことはないし、その経験から得たものや考えたことは人によって違うはずです。話の内容は具体的にすればするほど、他の人とかぶることはなくなります。自分の言葉で、自分の考えを語りましょう。
集団面接は、他の人がどのように面接を受けているかがわかる、めったにないチャンスです。他の人の答え方など、参考になることが多いので、よくみておきましょう。
グループディスカッションってなんなの?
グループディスカッションとは、あるお題が与えられて、それについて学生たちが話し合うところを面接官が見るというものです。他の人の意見にも耳を傾けながら、自分の意見も主張していかなければいけません。協調性も見られるし、論理的な考え方ができるか、というのも見られています。
何よりも大事なのは、制限時間を守って、時間内に何らかの答えを出すことです。これは、ビジネスでも同じです。頑張ったけど時間が足りませんでした、というのは、ビジネスではゆるされません。
制限時間内に答えを出すためには、まず、課題を共有します。つまり、どういう前提で何を議論し、どんな答えを出すかを共有します。でないと、議論が発散して時間内に答えがまとまらない可能性があります。
次に、答えの選択肢、または、答えにつながるアイデアなどを出していきます。制限時間の前半でこれを行い、それらを取捨選択しながら答えをまとめていきます。
このグループディスカッションで、適切なコミュニケーションがとれているか、議論を推し進められているか、などが見られます。また、発言の少ない人にも意見を聞いてみたり、誰かが脱線した話を元に戻したりできているかも見られます。的を得たアイデアを出したり、議論をまとめたりする力も見られています。
発言が多いからいい、司会者になったからいい、というわけではありません。みんなと協力して答えを出しているかが、一番重要だと思います。
面接ってどうやって進んでいくの?
はじめのころは学生の数も多いので、集団面接やグループディスカッションが行われ、複数の学生を一度に見ることが多いです。選考が進むと、学生の数も減り、1対1の面接になります。また、面接官も、面接の回数を増すごとに、若手から偉い人に移っていきます。一番最後は人事部長という企業もあるし、社長が出てくる企業もあります。
面接で聞かれる内容は、どの段階でも似たり寄ったりだと思います。しかし、最後の方になってくると、思いもしなかった質問が飛び出してくることがあります。予期しなかった質問に対して、どんな反応をするのか見ているのかもしれません。
面接を受けるたびに、もっとあぁいえばよかった、などと反省することをお勧めします。次の面接にそれを活かして、思い通りの面接ができるように頑張りましょう。
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